
「40歳からパーソナルトレーナーの勉強を始めました」
これを人に話すと、たいてい少し驚かれます。
「今から?」「遅くない?」「仕事どうするの?」——そういう顔をされることが多い。ぼく(チュートラール)自身も、始める前は同じことを思っていました。
この記事では、なぜ40代でパーソナルトレーナーを目指すことにしたのか、実際に勉強を始めてみてどうなのか——飾らずに正直に話します。
この記事で伝えたいこと
- 40歳でパーソナルトレーナーの勉強を始めた正直な動機
- 勉強を始めてトレーニングへの向き合い方がどう変わったか
- 「遅い」という不安にどう向き合っているか
- 何かを学び始めることへのためらいを持つ読者へのメッセージ
きっかけは「自分のトレーニングへの疑問」だった

30代後半でジムに通い始めて、1年ほど経ったころのことです。
週3〜4回は行けるようになって、体も少しずつ変わってきた。でもある日、ふと気づいたことがありました。
「自分がやっていることの根拠が、ほとんどない。」
ネットで調べたメニュー、YouTubeで見たフォーム、なんとなく「効きそう」と感じて選んだ種目——全部バラバラで、自分の体にとって本当に正しいのかどうかまったく分からない。
「なぜこの種目がこの筋肉に効くのか」「どれくらいの重量・回数が最適なのか」「休息は何日取るべきか」——どれも感覚でやっていた。
そのとき初めて、「ちゃんと学びたい」という気持ちが出てきました。
最初の動機は、誰かを教えるためではなく、自分のトレーニングの精度を上げるためでした。パーソナルトレーナーの資格を取ろうと思ったのは、その延長線上のことです。
勉強を始めて知ったこと:「感覚」がいかに不正確だったか

パーソナルトレーナーの勉強を始めると、解剖学・運動生理学・栄養学を体系的に学ぶことになります。
最初の数週間で一番驚いたのは、今まで「感覚」でやっていたことの多くが、実は非効率だったと分かったことです。
たとえばサイドレイズ(肩の横の筋肉を鍛える種目)。ぼくはずっと「重いほうが効く」と思って、なるべく重いダンベルを使っていました。でも実際には重すぎると僧帽筋(首〜肩の上部)が主に動いてしまい、ターゲットの三角筋中部への刺激が分散する。
この知識を得てから、あえて重量を下げました。軽くしてゆっくりコントロールしながら動かすと、翌日の肩への効き方がまったく違った。
「重さ=効果」ではない。正しい動作でターゲット筋肉に刺激を届けることが先——これが頭ではなく体で分かった瞬間でした。
ぼくの弱点部位は今も肩と胸上部です。でも「なぜ弱点なのか」が分かった今は、闇雲に追い込むのではなく、神経系の接続を高める意識でトレーニングできるようになってきました。
「40代で学ぶ」ことへの正直な不安
勉強を始める前も、始めてからも、「40代で今から学んで意味があるのか」という気持ちは正直ありました。
若い人のほうが覚えが早い、体力もある、これから何年できるか分からない——そういう声が頭の中にあった。
でも勉強を続けるうちに、少しずつその不安が変わってきました。
「40代だからこそ分かることがある」と気づいたからです。
30代後半から筋トレを始めて、体が変わっていく感覚を知っている。年齢とともに回復が遅くなること、無理をすると怪我のリスクが上がること、継続するための心理的なハードルがどこにあるか——これは若いころから始めた人には体験としてない感覚です。
パーソナルトレーナーとして将来誰かと関わるとしたら、「40代から始めた人の気持ち」を自分ごととして語れる。それは強みになると思っています。
遅く始めた分だけ、共感できる人の幅が広い。今はそう考えています。

勉強がトレーニングを変えた:健康>パフォーマンス>見た目

パーソナルトレーナーの勉強を始めてから、ぼくのトレーニングへの優先順位が明確になりました。
健康>パフォーマンス>見た目。
以前は「見た目を変えること」が一番の目標でした。体重が落ちなければ焦るし、鏡を見て変化を感じなければ不安になった。
でも今は違います。
「今日も体を動かせた」「昨日よりフォームが整った」「疲労感の抜け方が以前より早くなった」——そういう変化を基準にするようになってから、毎日のトレーニングが穏やかになりました。
運動生理学の知識を学ぶほど、「体は正直だ」と感じます。適切な刺激と回復を繰り返せば、年齢に関係なく体は応えてくれる。この確信が、続けるエネルギーになっています。
分割法で週5日トレーニングしている今も、「追い込むこと」より「正しく動かすこと」を最優先にしています。重量の記録が伸びなくても、フォームが良くなったと感じる日は充実感がある。それがパーソナルトレーナーの勉強から得た一番大きな変化かもしれません。

勉強中に気づいた「伝えることの難しさ」

正直に言うと、学べば学ぶほど「人に教えることの難しさ」も感じています。
知識があることと、それを相手に伝わるように話せることは別物です。解剖学の用語を並べても、筋トレを始めたばかりの人には届かない。相手の体の状態・目標・生活スタイルに合わせて言葉を選ぶ力——これはまだ勉強中です。
このブログ「F.E SHIFT」を書き続けているのは、その練習でもあります。
「どうすれば筋トレに興味を持ってもらえるか」「どう伝えれば行動に移してもらえるか」——読者に向けて書くことが、自分の知識を整理する場にもなっています。
まだ資格取得の途中。でも「誰かに伝えたい」という気持ちは、勉強を続ける原動力になっています。
まとめ:あなたへのメッセージとして
40代でパーソナルトレーナーの勉強を始めたことを、後悔は一度もしていません。
むしろ「もっと早く始めればよかった」という気持ちもあります。でも「早く始めていたら」、今ほど切実に学べていなかったかもしれない。健康診断で引っかかって、体が重くて、このままじゃまずいと感じたからこそ、「ちゃんと学ぼう」という気持ちが本物になった。
何かを始めることに「遅い」はない——これはトレーニングでも、勉強でも、同じだとぼくは思っています。
もし今、筋トレや健康について「ちゃんと知りたい」「誰かに教えてもらいたい」という気持ちがあるなら、その感覚を大切にしてください。
ぼくもまだ途中です。でも歩き続けています。
チュートラール / ブログ「F.E SHIFT」
習慣が変わる、人生が変わる。フィットイージーでギアを入れろ。
岐阜県出身 / 40歳 / パーソナルトレーナー資格取得に向けて勉強中